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花をモチーフにした12点
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桜の花の帯留Photo
御木本製、明治41年〜45年
金、プラチナ、真珠、ダイヤモンド

 桜の花をモティーフにした日本的な感覚の帯留。端正な表情が明治の息吹を伝
えています。古くから歌や絵画で日本人に親しまれてきた桜ですが、文様や紋章
に見られる桜にもいくつかの種類があって、この帯留のように花びらの先端が尖
ったものは山桜、雄しべがはっきり描かれていれば大和桜と呼びます。
 中央に用いられているのはアコヤガイの半円真珠です。明治の末にはまだ真円真珠を安定して生産することができなかったため、装身具に使われる素材は半円とケシに限定されていました。
 そのころのカタログには西洋起源のデザインと日本的な文様とが混在していま
した。しかし、技術的には早い時期に西洋の技法を習得し、使いこなしていたよ
うです。この帯留も15金の表にプラチナを合わせ、ダイヤモンドを無色に見せる
といった工夫がなされています。表面の緻密な彫刻に明治の宝飾職人の高い技術水準がうかがえる逸品です。