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アメリカ (マーカス社)1900年頃
金、真珠、コンク・パール
エナメル、ダイヤモンド
左右が9センチ近くもある、大振りのブローチです。葉に緑色の半透明エナメル、開いた花にピンクの艶消しエナメルと小粒のダイヤモンドを用いて、野薔薇の枝をあらわしたもので、華やいだ気分が伝わってくる、美しい作品です。
たくさんの小さな蕾に使われているのは一見珊瑚のようですが、実はコンク・パールという、れっきとした真珠です。これはコンク貝と呼ばれる大型の巻き貝がつくる真珠で、今もフロリダ海峡から西インド諸島、カリブ海で天然のものが採取されています。年間の産出量はせいぜい二百個程度といいますから、その稀少性がわかります。
今世紀の初め、小粒のコンク・パールはアール・ヌーヴォーの小品によく用いられました。特に花の蕾を表現するのにうってつけの素材だったようです。続くアール・デコの時代には忘れられましたが、近年また、その美しさと稀少性で高い評価を集めています。
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