 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
イギリス、1900年頃
銀、真珠、真珠貝、トルコ石
十九世紀後半のイギリスでは、豊かな社会を実現するための機械化が工芸の分野にまで及んで、画一的な作品が多く世に送り出されることになりました。この事態を憂慮した心ある人々は中世の職人社会に理想を求めました。手工業ギルドと呼ばれる集団がいくつも組織され、ひとりの職人がすべての工程を手がける独
自のジュエリーがつくられるようになったのです。ジョン・ラスキンやウィリア
ム・モリスを思想的なリーダーとするこの運動をアーツ・アンド・クラフツとい
います。
これは葡萄の実りを表現したペンダント。銀、トルコ石、変形した淡水真珠や 真珠貝の貝殻など、価値のあまり高くない素材を選ぶのもこの運動の特徴です。
しかし実際の作品は理想を実現したとはいいがたいものも多く、広く支持を得る ことはできませんでした。作り手の真摯な思いは伝わっても、商品として成功す
ることにはつながらなかったのです。 |
|
 |
 |
 |
|