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23.なるほど!真珠研究所

 この夏の企画は「なるほど!真珠研究所」。ひとくちに真珠の研究といってもさまざまなアプローチ方法がありますが、今回はとくに真珠を育てる貝と、貝が生きる海の環境にスポットをあててみました。博物館の常設展示では紹介しきれなかった、新しい情報満載の企画です。

 今では真珠を作るアコヤガイはそのほとんどが発生の段階から養殖されています。つまり人工的な環境のなかで、良い形質を受け継いだ貝を生み出すことが可能になっています。とはいってもそれは貝の一生のうち、ごく一時期のことで、その後はすべて海の中で生活しますから、真珠養殖はやはり自然を舞台にした仕事といえるでしょう。では、貝はなにを食べて、どんな連中と一緒に生活しているのでしょうか。今回は展示室内に実際に貝の餌となるプランクトンの培養装置を設けました。これは貝が小さい段階で与える植物性の種類です。また、毎朝、島の周辺で採集したプランクトン~いわば「朝採りプランクトン」~もビーカーに用意しました。どちらも実際に顕微鏡で観察していただくことができます。別にモニターと接続した実体顕微鏡もセットしたので、その日の海水中にいるヤコウチュウやフジツボの幼生、ミジンコの仲間などが画面全体に大きく映し出されます。

 それから昨年秋に東京国立科学博物館で開催された「パール展」にも出品し、多くの反響を集めた「貝リンガル」もご紹介しています。これは株式会社ミキモト真珠研究所の永井所長が中心となって開発が進められた装置で、一口でいうと貝の発するメッセージを聞き取るという画期的なものです。海中で生活する二枚貝はふだん貝殻の開閉運動をおこなっていますが、その動きに意味があることを発見し、多くのデータ解析と研究の結果、何種類かのパターンとして理解することに成功しました。二枚の貝殻の先に取りつけたセンサーで読み取った信号を分析するもので、赤潮や貧酸素など環境の変化に敏感に反応しますから、養殖現場で異変に迅速な対応が可能になるばかりでなく、環境のモニタリングシステムとしても、さまざまな応用が期待されている新鋭装置です。こういうと難しく聞こえるかも知れませんが、そこは「なるほど!」。センサーを内蔵したアコヤガイのパペットに触るとパソコンのグラフが変化して、「貝リンガル」の原理が簡単に理解できます。

 もうひとつ、お楽しみとして「真珠筏でハイポーズ!」という、コスプレ、というか成り切り写真ブースもご用意しました。養殖場の海を背景にして実際の木組の筏の上で麦藁帽子をかぶって養殖籠を手にしてみて下さい。アングルに気をつければ海の上?と思わせる傑作が撮れます。横の写真はスタッフの決めポーズです。多少野暮ったくするのがミソだと本人はいっています。

展示室の様子

展示室の様子



「真珠筏ではいポーズ!」

「真珠筏ではいポーズ!」

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