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24.シードパール展の準備

 9月22日から秋の企画展としてシードパール・ジュエリーの特集が始まるので、その準備にかかっています。シードパールとは 1ミリにも満たないような小さな真珠で、天然真珠の時代に装身具の素材として用いられました。真珠は貝の体の中で作られるので、取り出すのにうっかりしていると見逃す恐れがあります。浜揚げと呼ばれる養殖真珠の採集作業では、貝の身を集めてミキサーで粉砕し、水で洗い流して底にたまった真珠を取るという方法で取りこぼしのないようにしていますが、実はその昔、天然真珠の採集でもおなじような方法で行われていたようです。もっともこちらはもうすこしワイルドなやり方で、剥いた貝の身を桶に集めて炎天下に置き、腐敗してどろどろになった頃を見計らって海水で洗い流し、溜まった真珠を取るというものです。天然真珠の産地だったインドやセイロンの灼熱の太陽の下で晒された貝の身がどのように変化するか、考えただけでもおぞましい話ですが、まあ、そういうものだったらしい。実際に真珠を使用する欧米の婦人方が知ったら卒倒したに違いありません。

 それはともかく、この方法だと大粒の真珠はもとより、小粒のものも確実に集めることができます。そのようにして採取されたシードパールがヨーロッパに渡り、細工を施されてさまざまなジュエリーとして人々を飾りました。基本的にはすべての真珠に穴を明けて細い糸を通し、シロチョウガイの貝殻の台座に縫いつけるという技法で作られています。糸の劣化などで、完全な状態で残るものは少なく、一般のアンティーク・ジュエリーのように、今日、身につけて楽しめるという性質のものではないだけに、つぶさに見る機会はあまり多くないのではと思います。

 今回の企画ではシードパールのパリュール (揃いのジュエリー)3点を始めとして、いままでほとんど展示する機会のなかったブレスレットやイヤリングなどの単品、それに開館当時の収集品である留め金のないネックレスやフーケ、ジュリアーノといった作家の作品などをご覧いただきます。また、裏側の様子や細部をご紹介する工夫を凝らすつもりです。

 小粒の真珠が放つ、あえかな光の輝きをご期待下さい。

シードパール

シードパール

シードパール

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