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29.エスニック・ジュエリー展の準備

 博物館で初めての書の展覧会『真珠礼讃』には大勢の方々にお出でいただきありがとうございました。毎週末は作者の高先生が会場で説明をされていたので、親しくお話を聞くことができた方もいらっしゃったことでしょう。書の研究会で先生の指導を受けているお仲間もたくさんご来場いただきました。地元の方の中には、船で渡って以来、という方もいましたが、それって35年以上も前の話なのですが。ともあれ、これを機会に真珠島に親しみを持って戴ければ、それも展覧会の効用のひとつといえるかも知れません。

 次の展覧会は27日から開幕する「エスニック・ジュエリー展」。東京にある日本宝飾クラフト学院のコレクションをお借りしての企画です。詳しくは次回のこのページでご紹介するつもりですが、おそらくほとんどの方にとって馴染みの少ない装身具が勢ぞろいします。そのかたちの多様なことと、いかに人は身を飾るという行為に精力を注ぐのかという驚きに満ちた展覧会になるはずです。

 エスニックとは「諸民族の」という意味で、この場合の視点の位置は西欧にあります。この分野の研究書はアフリカから始まり、中近東からインド、東洋、オセアニア、南北アメリカを網羅するのが普通で、ヨーロッパに言及することはありません。もちろん、我が日本も彼らから見てエスニックの対象で、江戸時代の印籠や髪飾りなどが取り上げられています。

 イギリスやフランス中心のジュエリーに慣れた目からは、こうした諸民族の装身具は周辺の、ややもすると洗練されていないものというふうに思いがちですが、実際に資料を調べてゆくうちに、そういった考えはまったくの見当外れであることがしみじみわかってきました。素材や技法、役割や意味など、いわゆる欧米のジュエリーよりも語るべき事柄ははるかに多い分野です。

 たとえばアンティークに「ランゲージ・ストーン」という、宝石の組合せでメッセージを伝える遊びがあることはご存じの方も多いと思いますが、同様に、というのか、アフリカのある部族はビーズで意思を伝達することができるらしい。色の組合せや配列の仕方で愛情表現、それも相当複雑な内容があらわせるといいます。

 また、お守りや地位の表象、あるいは財産といった、装身具が本来持っていた機能がより明確なかたちであらわされるのもエスニックジュエリーの特徴といえるでしょう。今回の展覧会ではただ単に珍しいもの、風変わりなものといった見方でなく、一歩踏み込んで見えてくる面白さをご紹介したいと考えています。準備も大詰めに差しかかりました。諸民族の装身具を集めたという点では、おそらく国内で初めての企画だろうと思います。どうぞお楽しみに。

胸飾り(トルクメン)

胸飾り
(トルクメン)



首飾り(パキスタン)

首飾り
(パキスタン)



腕輪(モーリタニア・ナイジェリア)

腕輪
(モーリタニア・ナイジェリア)

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