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30.エナメル特集とエスニック展

 博物館の二階では時々のテーマにそってコレクションから作品を選び、紹介する「特集展示」をおこないます。前回はクリスマスからイースターまでの期間、十字架のモチーフを集めて展示しましたが、今回はエナメル技法を使った作品の特集です。

 エナメル作品を取り上げるのは十年ぶりです。今回は代表的な技法紹介とその作品例を中央のケースにまとめ、観察用のルーペを用意して細部までご覧いただけるようにしました。中には裏側のエナメルの一部分が欠けているために、地金の金細工の技法がよく分かる、なんてのもあります。色の美しさとディテールの処理の見事さをご堪能ください。

 そして一階の企画展示室では世界の民族装身具を集めた「エスニック・ジュエリー展」が始まりました。日本宝飾クラフト学院の理事長である露木宏さんは知る人ぞ知るコレクターで、装身具関連の図書文献を初めとして、装身具の収集でも日本で屈指の方です。これも十年ほど前、当館で「帯留」の展覧会を開催したことがありましたが、その時にも多くの資料をご提供いただきました。当時は髪飾りや帯留など、和物中心のコレクションだったのが、その後、領域を世界に拡大されたというわけです。

 民族装身具という分野を一口で言いあらわせば「きりがない」ということになるのでしょうか、そのために資料収集は対象あるいは地域を限定していることが多いようです。それにそのものを理解するための基礎となる学問領域も深さも半端なものではありません。資料それ自体の素材も形態もさまざまで、なかには装身具としては異様なものだってあります。幸いなことにインターネットの発達で資料の所在に関して調査は容易になったようですが、おそらく日本で網羅的にこうした資料を集めているところは他にないのではないか、という気がします。

 今回はコレクションの中から素材、技法、それにトピックとして興味深いものを選んでご紹介することにしました。たとえば素材の面では植物や動物など自然由来のものから、ガラスやプラスチックまで様々なものが用いられます。これなども素材の財産的な価値に重きを置く西洋型のジュエリー観とは大きく隔たっています。今回は展示されませんが、ペットボトルや医療機器の廃材までが身を飾るのに用いられるといいます。

 他にもさまざまな貝の装身具、前回ご紹介したビーズの首飾り、結婚結納として使われる鯨の歯、それに重い足輪や武器となる腕輪、装身具本来の役割を色濃く残したお守り、闇夜に自分のことを相手にわからせる音の出る腕輪など、おもしろい装身具を多数展示します。

 日本宝飾クラフト学院のエスニック・ジュエリーコレクションが展覧会として公開されるのは今回が初めてで、その意味でも記念すべき機会です。会期が二ヵ月と短いのでお早めにお出かけください。

(エナメル特集 展示風景)

(エナメル特集 展示風景)



(エスニック展 展示風景)

(エスニック展 展示風景)



(エスニック展 展示風景)

(エスニック展 展示風景)

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