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88. パールクラウン二世

  真珠博物館二階に展示しているミキモトパールクラウン二世は昭和54年(1979年)の制作です。その前年に作られたパールクラウンが結婚式に使われるなどで人気を博したため、活用の機会が増えるとの予測のもと、急遽計画されたものでした。ちなみに王冠結婚式は鳥羽市観光協会が主催し、178組の応募者から5組が選ばれ、昭和54年6月に真珠島で行われました。
 先代はイギリス王室の王冠をモデルにしたのに対して、二世は10世紀ビザンチン帝国オットー1世即位のための王冠を基本に作られました。三角形とアーチ形の連続が特徴で、帽子部分も真紅、先端の真珠は16ミリ。一部の真珠が揺れて可憐な印象があり、二つを比べればこちらのほうに人気があるようです。
 完成は8月でしばらくはお披露目として、他のミキモト製の王冠と共に展示され、1981年にはミキモト真珠島の開島30周年記念「パールクラウン結婚式」というイベントに登用された。これも真珠島で結婚式を挙げませんかというお誘いで、なにしろ、まだティアラレンタルが始まったばかりの頃、豪華なクラウンを戴いて式に臨めるなどは、夢のようなお話でした。
 その後もミス三重のコンテスト入賞者を飾ったり、また、近年ではプレミアムの特典として使われたりと、利用の機会は限られるが、時折、女性の頭上に輝くことがあります。とはいえ、普段はケースの中で見学者のためいきを誘う存在であることにかわりはない。それはそれで良いのですが、もう少し親しんでいただく方法はないか。というわけで作られたのがペーパーモデル・パールクラウン二世です。なんだ、紙のおもちゃかと思われるかも知れないが、結構、良い出来栄えと自負している、というのは、私の手作りだからである。
 実はこれも数えて7代目くらいになるだろうか、さまざまな改良を加えて、最新モデルは高い完成度を実現することができたので感慨なしとしない。
 制作にあたっては実際のクラウンを全方向から撮影し、それをもとに出力して、しっかりした台紙に貼り付け、カットしたパーツを組立てました。頭に載る白いミンクの毛で作られた部分は曲面で構成されているので、台紙を曲げて表現しているあたりは腕の見せ所です。また、赤い帽子部分は、前のモデルまでは紙を使用していたが、今回は布を使用した。ペーパーモデルではあるが、一番破損しやすい個所であるだけに、あえて丈夫な素材を用いたものです。真珠はユリア樹脂製のものを用い、全体の調和を保っている。
 当初はお子様向きかと思っていたのだが、結構、大人に人気があり、最近では海外からのお客様も被って写真を撮り、喜んでいただいているようです。逆にお子様からはときおり拒否反応を受けることがあって、洒落の判る年頃でないと駄目なのかも知れません。
 今回は堅牢性を重視し、要所を接着で固めたので、簡単に壊れることはないはず。そうはいってもやはり紙製で、結構、手荒に扱われるため、近いうちに後継機の制作を準備しなくてはならないのでしょう。夏休みには隣のレファレンスで本物のティアラが被れるイベントが行われるので、こちらの人気には陰りが出ると思われるが、まあ、お遊びと思って紙の王冠もお楽しみ下さい。


 

ミキモトパールクラウン二世展示風景

パールクラウン二世

 

ペーパーモデルのクラウンを被ったスタッフ

ペーパーモデルを着用した女性スタッフ

 

歴代ペーパーモデル

歴代ペーパーモデル

    

    

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