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112. 十月あちこち NEW!!

10月5日 京都の島津製作所創業記念資料館訪問。来年の企画展の準備で、発明家十人会のひとり島津源蔵翁について知見を得るため。十人会は昭和5年に昭和天皇から宮中賜餐の栄を受けた発明家同士が結成した会で、島津翁と御木本幸吉が監事を務めた。館に残る写真に日時や場所不明の数枚があり、今回、そのうちの何枚かが京都北白川の島津邸で開催された時の写真と判明した。館長のご案内で展示を見学。理科学器具のガラス造形の面白さに魅せられる。ひとまずの成果を得て、雑踏の寺町を抜け、日も暮れ方の三条通りを西へ。
10月13日 松浦武四郎生誕200年記念のフォーラムを聞きに松阪。基調講演の高橋源一郎氏はNHKラジオでお馴染みだ。ラフなスタイルで身振り手振りを交えた話し方は魅力的で真似したくなるが、誰にでもできる技ではないだろう。民俗学者として記録を残した武四郎を評価、山口昌男を引用されたので、早速、古書で『「敗者」の精神史』を入手。
10月16日 レファレンスに来客。聞けば石川県穴水町からで、戦前、七尾湾にあった御木本真珠養殖場の記録を調査しているという。七尾湾地先の青島という、今は無人となった島に養殖の基地があり、そこの建物は移築されて現在もある由。館蔵の戦前のスクラップを見ると、七尾湾での養殖とその中断の記事があった。早々にまとめてお答えしなくては。
10月18日、鳥羽の離島菅島で地球塾の出前授業。4年男子二名と3年女子三名に御木本幸吉と真珠の話。貝や真珠の実物を見せての授業は反応が良く、直前に九鬼義隆の話をした教育委員会のT君は羨ましがることしきり。まあ、甲冑を持って来るわけにもいかないし。
10月19日、東海三県博物館研究交流会で十年ぶりの高山。駅前の変貌に驚く。愛知・岐阜・三重の博物館職員が毎年結集、研究発表を行う会で、43回目となる岐阜の今年のテーマは博物館資料の修復と小規模館の活動についての二本立て。第一線で奮闘する学芸員の報告にはいつも新鮮な驚きがある。時間と費用をかけて、実際に会わなければ得られない情報というものが確かにあるのを実感する。懇親会では談論風発、高山の夜は更けゆく。
10月20日、市内研修。宮川朝市を抜けて開館早々の日下部民芸館。高山観光の老舗だが、まだ人影はなく、座敷からガラス窓越しの中庭は晩秋の色。本座敷の床の間に何やら惹かれるものあり。見れば「ドコトテ御手ノ真中ナル」という柳宗悦の額。六朝の骨格を持った力強い書の前にしばし端座。如何なる意味かと問えば、お釈迦様の手のひらの孫悟空、とご主人に示唆をいただく。館を出て、静謐かつ清潔な街並みを桜山八幡宮。参拝を済ませて屋台会館と日光館。ここは大正時代の飛騨の匠が制作した日光東照宮の模型が納められ、なかなかの迫力。観光資源の豊富さはいうまでもないが、町の清潔さは住む人々の意識の高さを表し、それが魅力の根幹にある。下二之町で笹団子を買い、飛騨牛の握り寿司を立ち食いする観光客で混雑の巷と化した上二之町を抜けて駅前近くのイフコーヒー店で休憩。ドアを開ければコルトレーンとハートマン。コーヒーの香りでたちどころに昭和にワープだ。
10月27日、津の三重県立美術館で「川端康成と横光利一」展のオープニング。美術館の展示らしく本の装丁や同時代の美術作品など多数あり、飽きさせない構成。来年計画している御木本幸吉の交流展(仮)もこういう多面的な組み立てにしなくては。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本座敷の床の間に掛けられた柳宗悦の額(日下部民芸館)

 

 

 

観光客が行き交うきれいな高山の町

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