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110. 夏のお出かけ NEW!!

7月18日 ちょっと早い夏休みで伊予の松山。道後温泉で汗を流し、明るいビアホールで地ビールを味わう。クリーミーな泡のヴァイツェンビールに肴のじゃこ天が相性良し。翌日は愛媛県美術館の「坊ちゃん展」。夏目漱石の『坊ちゃん』に想を得たアーティストの作品が並ぶ。写真家梅佳代さんと浅田政志さんが『坊ちゃん』の場面から切り取った現代の風景は大判でなかなかの見ごたえだ。圧巻は今までに出版された『坊ちゃん』の悉皆展示で、この展覧会のディレクターを務めたブックデザイナー祖父江慎さんの20年にわたる研究の集大成という。すごい人がいるものですね。膨大な数の本の展示に加えて、ジャケットに描かれた主人公坊ちゃんの様々なビジュアル、漱石手書き原稿の「ぜんぶ見せ」など、展示手法に学ぶところ多く、休みといいながら勉強してしまうのはこういう仕事の悲しい性なるべし。他にも河東碧梧桐が手がけた菓子屋の看板や中村不折の装丁になる「ホトトギス」など、ワタクシの好きな展示品多数。当日は猛暑のせいか観客少なく、独り占め状態で楽しんだ。
7月31日 お暑い盛りでございます。知り合いの宝飾職人さんの授賞お祝いに上京。集まった面々と三菱一号館美術館で「ショーメ展」を見る。去年の京都国立近代美術館の「VC&A」展に続き、フレンチ・ブランドジュエリーの攻勢は止まるところを知らず。今回はヴァンドーム広場でもっとも長い歴史を誇るメゾンで、真打登場といったところか。ジュエリーを着用した王侯貴顕の肖像画の数々が醸し出す古典的かつ重厚な雰囲気の展示室に、控えめの照明の下でジュエリーが煌めく。240年の間、様々に変化してきた流行のそれぞれに、ショーメ代々の宝飾職人がどのように対応してきたかが、如実にわかる展示だ。
 けれどもジュエリー以上に印象的だったのは「ホープカップ」と題された見上げるほどのオブジェだった。ブラッドストーンと思われる緑色の石を彫刻した巻貝の上で白馬に跨った騎士が異形の生き物と対峙している様子が見て取れる。ドラゴン退治がモチーフのようなので聖ジョージかと思ったが、アンドロメダの救出場面と説明にある。するとこの勇者はペルセウス。カップの軸を背景にしてメデューサの首を手に持った像はたしかにそうだが、上の騎士とこの立像の関係は如何に、と様々に思い悩む。ティアラを飾るダイヤモンドの輝きや精緻なプラチナの細工はもちろん見るべきだが、過去のショーメにはこういうオブジェの制作記録がいくつもある。職人が楽しんで作ったのは案外こちらなのかも知れない。
8月1日 そして翌日は上野に出て、東京国立博物館で開催中の「縄文展」。一万年に及ぶ縄文時代の造形の変遷を概観できる絶好の機会だ。炎天下の行列に並んで入場。各時代の日本各地から集められた土器と土偶の名品が並ぶ様子とそれを見る人垣に圧倒される。櫛や耳飾り、ヒスイの大珠なども出ているので、装身具に関心のある向きも楽しんで見られる展覧会だろう。ところで本館の常設展示に「頼光大江山入図大花瓶」があり、思わず見入ってしまった。これは大江山の酒呑童子退治を主題とした一対の巨大な銅製の花瓶で、1873年のウィーン万博に出品された大作だ。蹲る邪鬼の造形など、「ホープカップ」に通じるバロック趣味満載の逸品である。「縄文展」の後でこちらも必見。

 

 

 

 

各種チケット

  展覧会の入場券

 

 

 

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